高知県久礼湾 冬の絶景「毛嵐」が幻想的すぎる
冬の久礼の風物詩「毛嵐」
11月下旬~2月下旬の早朝、久礼川河口の水面から霧が沸き立ち始めます。
この霧はやがて久礼湾内に流れ込み、太平洋の水平線から昇る朝陽がオレンジ色に染めていきます。
毛嵐の魅力と発生条件
かつてより漁師の町として栄えてきた高知県高岡郡中土佐町久礼にある久礼湾では、快晴で無風もしくは弱い北西の風が吹く厳冬期の早朝、久礼川の河口から湾にかけて海霧(毛嵐)が発生しやすくなっています。
久礼湾の毛嵐は久礼川の運んでくる内陸部の冷たい空気が黒潮による暖かい海面に流れ込むことで発生することから、他地域の海霧にくらべ発生頻度が高いようです。
かつおやマグロの漁にでる漁船や堤防の灯台、磯の釣人や湾内に浮かぶ双名島とそれらを包み込む海霧の風景は荘厳でまさに絶景といえます。
出典:海霧 | すみれ日記
絶景のビューポイントは?
湾沿いの様々な場所から観る事ができ、それぞれの場所で雰囲気の違った風景を楽しむ事が出来ます。
双名島からだと磯の釣り人や漁船と毛嵐の組み合わせを、小鎌田海水浴場から海岸線旧道、久礼湾堤防にかけては、双名島との組み合わせ、ふるさと海岸からは灯台や漁船との組み合わせを観る事ができます。
他にもある久礼湾の魅力
湾沿いのふるさと海岸には街灯がほとんどありません、そのため夜になると辺りはかなりの暗闇につつまれ美しい「空一面の星空」を眺める事が出来ます。
また、秋のお彼岸から春のお彼岸頃まで朝日の昇る時間には蜃気楼により「だるま朝日」と呼ばれる珍しい光景を見る事も出来ます。
さらに続けて昇り始めた太陽が、写真左の双名島にある灯台の上にさしかかると、まるでローソクに火をつけたような姿になります。
天候などの様々な条件によってなかなか見る事のできない貴重な光景もありますが、息を呑むほどの絶景ばかりです。
また、南国土佐といえこの時期の夜から早朝にかけて海沿いの気温はかなり下がりますので防寒対策はしっかりと行なって下さい。
[久礼湾近辺の天候と日の出時刻]
久礼へのアクセス
アクセス方法は車であれば、高知自動車道の中土佐IC下車後久礼ふるさと海岸まで約2km程度で、ふるさと海岸にパーキングも無料の有ります。
電車を利用の場合は、 JR四国・土佐久礼駅で下車後タクシーもしくはレンタカーになります。
おわりに
以上、高知県にある久礼湾で見る事のできる絶景「久礼の毛嵐」のご紹介でした
真冬の早朝に早起きした人だけが観ることのできる荘厳な景色に暖かい格好で是非チャレンジしてみて下さい。
[おすすめ]
高知県内にあるもう一つの絶景を観にもう少し足を延ばしてみませんか?
高知県の西南端に位置する「柏島」ではエメラルドブルーに輝く美しい海を楽しむ事が出来ます。